未曾有の高齢化に伴い、要介護人口が増大しています。その大きな原因の一つとなっている転倒・骨折を予防することは、本邦において急務な課題となっています。慶友会では病院の理念として、「地域の健康に寄与」することを掲げ、その中の活動の1つとして、2002年6月20日に、転倒およびそれに伴って生じる骨折を予防することを目的とした転倒骨折予防プロジェクトが発足しました。その後、勉強会を繰り返して検討を重ね、2002月10月9日、宇沢整形外科に転倒予防外来開設。2003年4月2日に転倒骨折予防教室を開設。教室を併設したことにより多職種の学術的メンバーによってより深みのある包括的なプログラムを行うことが可能となりました。
一方で地域社会の中での転倒骨折予防活動を実施することを模索。2004年2月18日から、館林市の介護予防事業の一環として市内にあるコミュニティーサロン(社会福祉協議会)を定期的に訪問し、出張での転倒骨折予防活動を開始しました。その後も近隣の町へも出張し現在までの活動を広げています。
このプロジェクトは、「医療機関として社会に広く貢献する」と同時に「学問としての転倒予防医学の推進」という大きい命題を掲げています。また、活動を通じて、人生の先輩と触れあうことは多くを学び、素敵に生きるための知恵と活力の交流をはかれればと考えています。
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